福岡では昔よく読んでいた「釣春秋」が破産したことを覚えていらっしゃるでしょうか?
(株)海悠出版が発刊していた釣り雑誌は、月刊「磯・投げ情報」です。
こちらが最後の雑誌です。
全国チェーンの本屋さんなどで、たまに見かけたような記憶がありますが、福岡に住んでいて、関東や関東以北の釣り場情報を書いていても、「誰かこの雑誌を購入する人はいるの?」などと思いつつ表紙だけを見ていたかも?
釣り情報は、自分が行くところや、近隣で行けるところや、船釣りや磯釣りにしても、せいぜい九州・山口までしか興味が湧かないのではないでしょうか?
もともと東北出身だとか、関東出身で、帰省の時に釣りに行くという方であれば話は別ですが、福岡で関東や東北の釣り場を紹介されても、買ってまで読む気はしないはず。
第一、近頃の大学生みたいに、新聞を読まない、本を読まないご時世ですから、雑誌もオマケが付いたものが多くなってます。
でも売れてない!!(爆)
本を購入する方が少なく、釣り人口も減っているから、釣り雑誌社の経営は、本当に大変だろうと思います。
名だたる釣具ブランドも、釣り雑誌の広告枠が減っているか、金額ベースは縮小傾向だろうと思います。
本屋さんもアマゾンなどに売り上げを奪われ、釣具屋さんもアマゾンや楽天市場、ヤフーショッピングなどに売り上げを奪われています。
各自がスマホやパソコンを持った昨今では、ネットで情報も入手できますし、リアル店舗よりも安く釣具を買えます。
私は個人釣具店が好きでしたが、10年以上も前から早晩なくなる業界だとも思っていました。
まだ勘違いしている釣具店も多く、釣り人が一番欲しいのは「リアルタイムな釣り場情報」だということを理解していないようです。
釣具マニアでもない限りは、釣具などしょっちゅう買うものでもないはず。
量販店で実物を見て、触って、ネットの比較サイトで送料を勘案して最安値のところで購入するスタンスが多いはずです。
このことは釣具だけではなく、多くの商品にも言えることです。
今の50代以降の方は、ネットが面倒だから使わない方も多いのですが、20代から40代の方がこれから30代50代になる頃は、もっとリアル店舗が減少しているはずです。
生活必需品ですらネットでの購入が増えている中、飲食店や食品スーパーと100円ショップ以外は、ネットでの購入が当たり前の時代がすぐ目前のような気がします。
ネットでは絶対に販売できない、ネットで売ると逆に高くつくようなビジネスがこれからの目の付け所かも?
AIが普及しても、人工知能にとって代われないモノやサービスなどもそうですね。
しかし、どれだけAIが発達しても、今日の潮が釣れる・釣れないなどが分かるのだろうか?
そこが一番気がかりな所です。
タグ:釣り雑誌社が破産