ですが、会社の後輩親子と釣りに行く約束をしていたために、悪条件の中、前回カミサンが近くのルミエール買ってきてくれたキビナゴを冷凍したモノを持参して須崎埠頭に向かいました。
やはりと言うか、当然と言うか、随所に白波が立っています。
(写真では分りにくいのですが、かなりの白波が立っています!)
こういう状況を「ウサギが跳ねる」という風流な釣り人もおられますが、釣り人にとっては決して良い条件ではございません。
一端、ここで竿を出すことを断念しようかとも思いましたが、北東の風ではどこに行っても似たり寄ったりの状況かもしれないので、おもむろに1本だけ竿を出すことに致しました。
釣れなくても不思議でもないほど、海はうねっています。
台風18号の余波が、博多湾の湾奥にまで及んでいると言うことです。
キビナゴがまだ凍っているので、ビニールの水汲みバケツで海水を汲んでその中にキビナゴの塊を入れて待つこと10分足らず。
ようやく1匹ずつ離れるような状態のキビナゴをワイヤーハリスが付いたハリに刺して、竿2本先ぐらいに投下。
すぐに手前にウキが戻ってきます。
すると、ウキがスッ〜と、沈むではありませんか。
タチウオかと思い、じっと待っていますと、10秒もしないでウキが海面に浮上してきました。
何だったのか??
仕掛けを上げて、エサのキビナゴを見ますと、かなりズタズタに咬まれた跡が残っています。
キビナゴを付け替えて再び同じところに投げ込みました。
するとすぐにアタリがあり、再びウキが海中に消えてなくなりました。
早アワセ厳禁のタチウオですから、辛抱していますと、ウキがすぐさま浮き上がりました。
再びリールを巻いて、エサのキビナゴを確認しますと、下半分がなくなっています。
「何がキビナゴを食っているのか?」と思いつつ、再びキビナゴを付けてポイントに投下。
ウキが波にもまれる中、海中に消えたところで竿をしゃくってアワセを入れますと、竿が大きく曲がりました。
何かが釣れています。
結構引いてくれます!!♪♪
海面に上がってきたソレをミチイトを持って、抜き上げました。
サゴシでした。
(サワラの幼魚のことを博多ではサゴシと呼びます!)
40センチちょいのやけに細長い魚体です。
すぐさまキビナゴを付け替えてポイントに投入しますと、再びウキが不審な動きをしています。
やがて海中に消えまして、ここでアワセを入れますと、またしても釣れたのがこの方。
しばらくして、あたりが薄暗くなり始めましたので、ワイヤーハリスの上に付けたケミホタルビッグを折っていよいよタチウオ狙いです。
ところが、すぐにウキに反応があり、釣れたのはまたしてもサゴシ。
それからサゴシのアタリも遠のき、いよいよタチウオの出番か?と思いきや、まるでタチウオがいる気配がありません。
風は相変わらず強く、時折小雨もパラついていました。
これ以上やっても、釣れそうな気もしませんので、ここで納竿。
ウキのトップとハリの上にケミホタルビッグを付けてから1時間も経っていません。
ケミホタルがもったいないような気もしますが、これ以上粘ってもタチウオにはお目にかかれそうにもありません。
そのうち出会える日を楽しみにするとしました。
サゴシが釣れて、薄暗くなったらタチウオが登場するという読みが完全に外れました。
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