1月はめでたいマダイの魚拓です。
表紙には稲田式色彩魚拓 日本魚拓会と記載されてあります。
昭和初期に稲田黄洋氏により集大成された間接法色彩魚拓なのだそうです。
そもそも魚拓は釣り人が釣った魚の記憶・記録・記念を後世に残したいがタメにし始めたものなのですが、
調べてみますと、その歴史は意外と浅いことに驚きました。
現存する最古の魚拓としては江戸末期の安政2年(1855年)に庄内藩武士であった松森胤保(たねやす)が作った鮒(ふな)の魚拓が知られています。
この最古の魚拓以外にも庄内地方には古い魚拓が多く残っているそうです。
さすが、家臣に釣りを奨励した庄内藩です。
庄内竿を使ってみたい!
サカナに墨を塗って、半紙や布切れに写す直説法の魚拓など、随分と大昔からあるような気がするのですが、
食べ物に墨を塗るようなバチアタリなことは長く禁止されていたというか、多くの方は思いも寄らなかったのかもしれません。
カレンダーの文字を担当しているのは、北九州市出身の御木幽石(みきゆうせき)氏。
可愛い書画を書く方です。
彼のカレンダーにはこのようなものがあります。

相田 みつをさんの世界と共通するものを感じるのは私だけではないと思います。
デザインはともかく、このカレンダーは実に釣り人にとって、しかも福岡市在住の釣り人にとっては実に
便利な出来で、博多を標準とした潮見表が日付の下に載っています。(笑)
いちいち潮見表を見たり、電話をしたり、サイトで調べたりする必要がありません。
私の場合は潮はそれほど関係なく夕方からの散歩がてらの釣りがメインですから、
潮見表を見て一喜一憂することなどまるでありません。
休日の夕方からの自然の条件を無条件に受け入れるだけです。
壁にピンで留めました。
元旦から既に1週間が過ぎました。
光陰矢のごとし!