7月初旬の博多山笠が終わってから、梅雨が明け、本格的な夏に突入する。
日中は日差しが強く、釣りなんかまともにしていられない。
若い頃は、博多沖防に渡り、クソ暑い中、メイタ〜チヌをカニやカラス貝で狙っていたが、今はそんなことは、金を貰ってもしたくない。
黒々とした薄汚いチヌを釣るのに、全身日焼けして、日射病寸前になったことが、幾度かあった。
釣りをしない人からすれば、完全な「病気」だ。
しかも、そんな想いをして釣ったチヌは、とても食う気にすらならない代物だ。
単なる、「釣りバカの勲章」にはなるが、誰も喜んではくれない。
そんな私が夏になると単独で行くのがバリ釣りである。
引きが強いからでもなく、手軽?だからでもない。
ズバリ!食べたいから、釣りに行くのである。
バリが魚屋さんで売られていることは、ほとんどない。
刺身、煮付けともに旨い魚だ。
ご存知のように、バリのトゲには毒があり、刺さるとかなりの激痛らしいが、いまだ、刺された事はないし、刺されたいとも、勿論思わない。
バリをタモで掬ったら、面倒ではあるが、頭を靴で踏んでヒレをすべて万能バサミで切り落とし、包丁で腹を割いて内臓を切らぬようにしてハラワタを取って1匹ずつビニールに入れて氷の入ったクーラーに入れておくと良い。
注意するのは、背びれの付け根にある反対方向を向いた「隠しトゲ」だ。必ず、切っておくことだ。
また、背開き、腹開きのどちらでも良いが、開いたものを海水につけて、納竿するまでテトラポットの上などに干しておいてもいいものである。
簡単な干物ではあるが、これがなかなか旨いのだ。
是非とも、試していただきたい。
サビキ釣りで釣れるバリの幼魚を「バンチャゴ」と言うが、コレは同様の処理をして、から揚げにすると旨い!
以前、志賀島の海水浴場側の赤灯台で、バリを手掴みにしていた「バリの鉄人」がいた。
何でも、幼い頃から刺されているので、「今では、痛くも何ともない!」と豪語していたが、そんな方の真似はくれぐれもしないように!
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