たいていの本には、メバルのことを「春告魚」として、紹介している。
コレは、年間を通して1番水温が低い2月、3月にも釣れることからこういう名前が付いたのではなかろうか?
しかし、少なくとも、博多湾内では、ソコソコの型のいいメバルが釣れ始めるのは、ゴールデンウイーク後から5月の下旬にかけてである。
糸島方面や、志賀島、新宮、鐘崎辺りでは、2月、3月でも釣れるが、やはり、イマイチである。
型も小さいし、数も出ない。
本当に良く釣れるのは、私の経験上梅雨時がよろしい。
昼間は、何のアタリもない小さな漁港でも、水銀灯に灯りがつく7時半頃からが、ゴールデンタイムとなる。
6時頃までは、なんらアタリすらなかったところでも、暗くなって水銀灯がつくと、不思議とどこからともなく、船溜まりの際にメバルが付いている。
しかも、たいていは、1メートルから1ヒロぐらいのところにいる。
今日は、いつもどおり夕方5時に家を出て、途中釣具のポイントで青虫を50グラム買って、行きつけのM漁港に行くことにした。
到着したのが、6時前でいつものポイントで竿を出すが、サッパリアタリなし。
アナハゼやドンコのようなハゼが底でアタルが、エサの無駄になるので、暗くなるまで場所を移動して
能古島のフェリーが出る波止で時間を潰すことにした。
近所にある女子高の生徒達が、メバルポイントに座り込んで、はしゃいでいる。
1番のポイントだが、諦めるしかない。
波止の中央では、チヌの落とし込みをしている青年が35センチほどの、メイタをカラス貝でゲットしていた。
何度か、あったことのある青年だ。
近況や、メバルポイントの情報を入手して釣りの話をしているうちに辺りが暗くなり始めた。
先ほどのポイントに引き戻って、いよいよ、本番モードに突入。
1投目から1ヒロぐらいのところで、竿を鈍く曲げるアタリがあり、アワセると、底に向かって鋭く逃げようとしているのか、よく引く。
ロープに絡まないように、抜き上げると、20センチほどの丸々と太ったメバル!
この型は、久しぶりだ。
ピンポイントを攻めて、15センチから20センチほどの丸々太ったメバルばかりを、27匹ゲット!
久しぶりに、メバル釣りを堪能した気分だ。
モゾ〜っと、竿先を引き込むアタリ。
一気にエサをくわえて、逃げようとするアタリ。
エサをつついては、どこかに行ってしまう変なアタリ。
小さなメバルほどアタリが大きくて、ハリにかからないものだ。
大きなものは、エサをくわえて、じっとしていることもある。
ともあれ、やっと本格的にシーズン到来だ。
これからの季節は、メイタ、セイゴも混じるので気が抜けない。
今日も、すぐそばで、かなり大きなフッコ級のライズがあった。
漁港の中は、ボラの2〜3センチの稚魚が船の周りにたくさんいて、時折、メバルもはねていた。
そうしているうちに、タモを持った3人の青年が、手長ダコを採りにやってきたので納竿。
次回は暗くなるまで、カニでチヌを狙って、暗くなったらメバル釣りをします。